プレゼンテーションのきくばり
パワーポイントを用いたプレゼンテーションは、見えない人、聞こえない人にとっては多くのバリアがあります。皆に伝わるプレゼンテーションになるように、以下のきくばりを試してみてください。
1.内容を事前に知らせる。
講演内容を、テキストデータで事前配付すれば、全員+手話通訳者に知らせることができます2.聴衆に「顔」を向けて説明する。
「口」はマイクで隠さないパソコンの画面を向いたまま黙々とプレゼンすると「熱意」が感じられないばかりか、聴衆の眠気を誘ってしまいます。話すときは聴衆の方を向いた方がより気持ちが伝わります。
また、耳の聞こえない方にとってはプレゼンテーターの「表情」も大切な情報源です。「楽しいことなのか」「悲しいことなのか」などのスライドには表れていない、プレゼンテーターの想いをつたえましょう。また、聞こえない方の中にはプレゼンテーターの口の動から、何を話しているかを読みとる方もいます。マイクなどで口元を隠さないように気をつけましょう。
3.投影しているスライドの近くで指し示す。
説明している箇所を指し示す場合、極力、投影面の横に立って指し示すようにしましょう。特に聞こえない方は「スライド投影面」と「プレゼンテーターの口と体の動き」を両方見ています。スライド投影面とプレゼンテーターの距離を縮める事は視線の動きの軽減に繋がります。
4.スライドが変わるタイミングを伝える。
目の見えない方が求める情報源はプレゼンテーターの「話」だけではありません。スライドの切り替わりなども、話の流れや区切りを把握するための大切な情報です。
同じように耳の聞こえない方に対しても、ジェスチャーなどで切り替わるタイミングを伝える方が良いでしょう。
5.スライドには話す内容を盛り込んで
特に聞こえない方にとって、音だけの情報が多くなると、得られる情報が少なくなってしまいます。話す言葉は極力スライドに入れ込みましょう。そうすると、誰にとってもプレゼンテーターが話す内容を「耳」と「目」両方で確認でき、より確実に理解することができるのではないでしょうか。またアドリブで予定にない内容をぺらぺら話し過ぎるのも、できれば避けたい所です。6.写真の説明をこれ、あれといわない
スライドの画像を指差して「これは○○です」と説明するのはよくあるシーンですが目の見えない方には「これ」がなんなのか伝わりません。画像には具体的な説明を加えるようにしましょう。7.ジェスチャーも交えて体いっぱいで伝える
体の動きもいっしょに話せば、より聴衆に伝わるプレゼンにすることができます。
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