嬉しい気配り 困った気配り

私の彼は左きき

そんな歌が昔ありましたよね。
懐メロならぬ、懐かしい思い出体験談です。

日本人は右利きが多く、かくいう私も右利きです。
左利きはどちらかというとマイノリティで、いざ、野球をしよう!と誘われてグローブを買いに行っても、あまり数が無かったり、置いて無かったりと何かと大変だそうです。

ある時のデートで、「ボウリングしよう!」と勇んで出掛けても…左利き用ボウルが無くて(あってもポンド数が合わなかったり)仕方なく右利き用のボウルでプレイ。
彼のスコアは散々な結果に終わり、その後は二度と一緒にボウリングに行ってはくれませんでした。

自動改札や自動販売機も使い難い!と唸っていたのを思い出します。

自然と二人の中でルールが生まれてきました。

居酒屋でカウンター席に座る時などは、必ず私が右側に座る。
なぜなら、二人の肘が当たらないからです。
最初の頃は、なんとなく男女の関係だと男性が右に座る自然な動きがありましたが、どうにもお互いの肘がぶつかり、居心地が悪いのです。

しかし!
これがギュウギュウ詰めな牛丼屋などのカウンターの場合。(まさに!ギュウですが…笑!)私は彼の左側に座ります。
他人に肘鉄をくらわせないためです。
実際には彼も気を付けているので、肘を他人に御見舞いする事はありませんでしたが、窮屈に食べている姿はやはり可哀想でした。

そうして出来上がった暗黙のルールは、食卓やラーメン屋でお箸を置く時。
ペンを渡す時、歩く時…電話を代わる時…左手側に渡す。
少しの気づかいで相手はそれらをひっくり返したり、持ち変えたりせずに自然にできる。

そんな私達、右利きの人には気づかない気配りを学んだ良い思い出です。
初対面で会った人が右利きか左利きか…意外と気にしないと思いますが、
もし、貴方の出会った素敵な人が左利きだった場合…。
もし、貴方が左利きで、右利きの素敵な人に出会った場合…。

箸やグラスを利き手のほうに出してあげて、『気づき』をアピールしてみましょう!
恋愛の達人になれるかも知れませんよ?
なんちゃって!!

06.8.20 りりぞー

 

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