嬉しい気配り 困った気配り

子供は通訳者じゃないのョ!

某市役所に6歳の息子と訪れた。
近くに銀行があるか知りたかった私は、案内所でたずねてみた。
きれいなお姉さん、口頭で説明してくれるのだが私は耳が聞こえない。
「耳が聞こえないので書いてもらえませんか?」身振りも加えてお願いをしたのだが、気づかなかったかのように口頭での説明を繰り返すお姉さん。
見かねた息子が私に手話通訳を始めた。
それを見たお姉さん、とたんにニコニコ愛想笑いしながら息子に何事か話し始めた。
最後にあっけにとられている私のほうを指差し、「ママに伝えて!」と言っている。
素直にお姉さんの言葉を手話通訳する息子。
それをニコニコと見ているお姉さん。
だんだん腹が立ってきた!
たずねたのは私だ。
聞こえないことを伝え、筆談をお願いした!にもかかわらずあからさまに小さな息子に通訳をさせるなんて。
案内所をあとにして憤慨している私に息子が一言。
「あのお姉さん、字が書けないのかね」
いい歳したお姉さんが、こんな子供だましや大人だまし?するなんて恥ずかしくないのかこらー!
相手が誰であれ、お客様ときちんと向き合う、これが接客の基本であり、最低限の気配りだと私は思う。

2007.08.21 カリン

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