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手話で内緒話!?

「手話で内緒話するのはよくないよ」
こう言われたことがある。友人と、声は出さずに手話だけでこっそり話していたときのことだ。二人だけのときならいいが、手話の読み取れない他の人の前でやるのは印象がよくない。あたりまえのきくばりを忘れていた自分に気づき、反省した。

手話は伝える力の強い言葉だ。遠くからでも、電車の窓越しだって、へっちゃらでお話できる。
手だけでなく顔の表情、体いっぱいも使って話すから、見ていても楽しい。
そんな手話の魅力を、聞こえる人ももっと知っていったら、手話のできる人はどんどん増えて、当たり前にみんなが手話でコミュニケーションできる世の中になるかもしれない。

手話で内緒話しているのを見たら、手話を知らない人はもちろん「あ、なんかやな感じ」と思って、手話の持つ魅力をも減らしてしまうだろう。とても残念なことだ。
聞こえる私にとって手話は、内緒話もできちゃう便利な言葉、ではなく、聞こえない人と自分を結ぶ、大切なコミュニケーションの方法であることを忘れずにいきたい。

※聞こえない人の中には、声を出さずに手話だけでおしゃべりする人も多い。聞こえる人でも手話で話していると指先に神経が集中して、声を一緒に出せなくなってしまう人もいる。手話の表し方によっては、日本語の順番と違った表現をするため、一緒に声をあわせられないこともある。
その場合、悪気がないのに、「あ!内緒話してる!」と思われると悲しい。
手話を使う人も、一人ひとり違う状況であることを理解して、より素敵な出会いをきづいていけたらいいなと思う。

06.8.30 レナ

 

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