嬉しい気配り 困った気配り

美味しい晩ご飯

新婚時代のある晩。
いつものように家に帰って、着替えて、テレビを付けて、夕食タイム。
ビールを注ぎ、好きな番組を見ながら、妻の作った愛情ディナーに舌鼓を打ち、世間話をしてああ、満足!!!
のはずが、何故か妻の顔が暗い。
どうして!?
・・・そうだったのか。
私の妻は耳が不自由。
でも私のアバウトな手話と口を読んでくれるのでコミュニケーションには不自由はないはず。
しかし、夕食時間には、口はご飯、目はテレビ、手にはお箸、耳はテレビと妻の話の「ながらご飯」。
気楽に話をしていたつもりだったが、考えてみたら、妻はテレビを見ながらでは私の口は読めない。
しかも私の顔は妻ではなくテレビに向いていた。
これでは話も何もできなかった。
・・・気がつきませんでした。
それからは、ご飯の間はテレビは見ないようにしています。
これは、聴こえる、聴こえないに関係ないですね。
目をあわせて話をするのは、コミュニケーションの基本。
顔を見て向き合って食べるご飯、美味しいです。
当たり前の、でも見失いがちの大事な時間を再発見出来ました。

06.8.26 k.t

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