嬉しい気配り 困った気配り

通勤電車の中でのこと

帰宅途中の電車に乗り込む一瞬は、殺伐としたイス取りゲーム。3番目当りにいれば楽々席に座ることができるはずなのに、人を押しのけて座ったもの勝ち。
クッションのよい女性のヒザの上に腰をおろしてしまうことも度々。だが、そんな女性ばかりではありません。電車の中で声を掛けてくれる機会も多くなってきた。「どうぞ、おつかまりください」と声を掛けられ、一瞬「腕につかまってよいのかな?」と思ったが、そこはドア付近。手すりにつかまる位置を譲ってくれたのである。そうかと言えば、つり革につかまっていたら「どうぞ」と席を譲ってくれる声掛けが聞えた。自分かと思ったら、「どうもありがとう」と言って、近くにいたお年寄が腰掛けた。返事をすれば大恥をかくところであった。
空席の多い電車の中で一人、吊革につかまっているのも気恥しいものである。二人の女性の間が少し開いていて、「すみません、席を詰めていただけますか」と開けてはもらったものの、気付いてみれば、回りには空席だらけ。白い杖を手に握っていたことがせめての救いであった。
もし、白杖を携帯している人がいて、空席があった時には「席が空いているのですが座わりますか」と、声を掛けて下さい。

2006年8月18日 金子 修

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